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成果主義は企業を破滅させる(2)

運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章
天外 伺朗 2004年11月25日発行 より

結果よりもプロセスが重要(P.87)
(抜粋)
よりによって、その大失敗をしたプロジェクトを、井深さんはしみじみと評価したのだ。つまり、そのプロジェクトで人が育ち、技術やノウハウが蓄積され、それがトリニトロンの成功につながった、ということだろう。

そのことに気づいてから、社内のプロジェクトを見る私の目は変わった。よくよく観察すると、一つのプロジェクトの成功の背後には、それを支えたおびただしい数のプロジェクトがあること、そして、そのほとんどは日の目を見ていない、ということがわかった。つまり、通常、陰で支えたこれらのプロジェクトは、誰にも認知されないのだ。

ロケットにたとえれば、三段目のロケットが人工衛星の周回軌道に乗るためには、空しく燃え尽きていった一段目、二段目のブースターロケットの働きが、どうしても必要だったのだ。

ただ、失敗したすべてのプロジェクトが、ブースターロケットになるわけではない。プロセスが問題なのだ。プロセスがよければ、いくつかの捨て石をへて、何段目かで周回軌道に乗れる。プロセスが悪いと、次へはつながらない。これは個人の人生でも同じだ。結果よりプロセスが重要なのだ。プロセスの良し悪しの判断基準のひとつは、「フロー」に入っているかどうかだ。

またこれはプロジェクトの評価だけでなく、人の評価にもあてはまる。

ひとりの人の成功は、きわめて大勢の人の努力に支えられている。彼らの貢献は、よほど注意して見ないと、気づくことはできない。仕事に直接関係していない人間が、実は深層心理的には皆のマインドを支えていた、ということも十分あり得る。


破滅に向かうコンサルタント(P.88)

第6章で述べたように、バブルがはじけ、多くの日本企業は人事評価や業績評価の改善に取り組んだ。そして、そのほとんどが、専門のコンサルタントを使った。。

コンサルタント会社は、現場のことをほとんど知らないが、頭でっかちなアメリカ流の合理主義経営のノウハウに精通しており、評価のためのマニュアルや、詳細な評価シートを提供し、公平で客観的な人事評価の方法を教授している。あるいは、「360度評価」と称して、上司からだけでなく、部下や同僚からも評価を求めて公平を期する、という方法も盛んだ。

業績評価に関しても、投下資本コストを含めて、最も合理的な評価は何か、ということに関して莫大なノウハウがある。

しかしながら、第6章で記したように、これらの精緻な人事業家や業績評価を導入した企業が、軒並み社内の活力を低下させ、業績をさらに悪化させた。私は、それを「セーフベース」と「フロー理論」で説明したが、じつはもうひとつ理由がある。

これらの評価法は、三段目のロケットの結果のみに注目している。一段目、二段目のロケットの貢献に気付いていないのだ。

結局、精緻な評価法を導入すればするほど、人々は三段目のロケットで結果を出すことしか考えなくなる。一段目、二段目の役割をになって、地道な努力をする人がいなくなり、その企業は周回軌道までロケットを打ち上げることが二度とできなくなってしまう。

何のことはない。莫大なコンサルタント料を支払って、破滅に向かう指導を受けてしまったのだ。

合理主義を追求すると、えてしてこういうことになる。

いまの世の中は、何事によらず、論理的かつ合理的に追求しなければ気が済まない、そして、すべては言語で記述できると錯覚している。合理的ではない判断を「山勘」といってさげすむ傾向がある。

ところが、本当のところは、論理や言語で記述できるのは、物事のほんの表層のみであり、宇宙の営みには「共時性」に見られるような、はかり知れない深さがある。

その宇宙の深層部に触れるのは、論理や言語ではなく、研ぎすまされた直感だ。したがって、自分自身の内側からこみ上げてくる声に、どれだけ忠実に耳を傾けられるかにかかってくる。

人事評価や業績評価でいえば、コンサルタント会社が提供する合理的な評価法を導入すればするほど、内側からの声が聞こえにくくなってしまう。

このあたりは、「外発的報酬」を強化すると、「内発的動機付け」が抑圧され、「フロー」に入りにくくなる、というのに似ている。


このブログのテーマ→ 「増税が日本を破壊する」


JUGEMテーマ:経済全般



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  • 2008.12.16 Tuesday
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コメント
コンサルタント会社に頼む会社は末期です。
360度評価?
ジョブディスクリプション?
MBO?
もうわけわからん。
  • コンサル嫌い
  • 2008/06/16 11:05 PM
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